ニトリレディスゴルフトーナメント
小樽カントリー倶楽部(北海道)/日程 2015年8月28日・29日・30日
順位:2/69・70・72・トータル211/スコア−5

国内女子ツアーの第24戦目となる「ニトリレディスゴルフトーナメント」が8月28日から3日間の日程で開催された。今年の舞台は小樽カントリー倶楽部(北海道)。1928年に銭函の地に3ホールでスタートした歴史深きコースは、かつて男子ツアーの日本オープンやサンクロレラクラシックなど様々なトーナメントの舞台となってきた名門。フェアウェイは全体的にフラットだが、距離が長くタフなコースだと各選手が口を揃える。また、グリーンが砲台状になっているホールが多く、高い球が必要という点で渡邉にとっては相性が良いコースと言える。前週の「CAT Ladies」では最終日、最終組でラウンドしながら失速。渡邉自身が最も勝ちたいという大会で、2年連続で惜敗し涙を流した。そんな気持ちを振り払い迎えた大会初日。渡邉は3バーディ、ノーボギーの69でラウンド。イ・ボミ、成田美寿々らと並び首位タイの好スタートを切った。バーディを量産とはいかなかったものの、ハードなコースでノーボギーのラウンドに満足気な様子で初日を終えた。
1R
2日目も渡邉はスタートホールでバーディを奪う上々の発進。2つのボギーを叩いたものの、2アンダー70でラウンド。スコアを通算5アンダーとして、首位のイ・ボミとは1打差の2位タイで最終日を迎えることとなった。2週連続となる最終日、最終組に今季2勝目の期待が高まった。前週の悔しさから気持ちを切り替えることができたのは、この大会があったからだと話す。自分にとって相性の良いコースで優勝してこそ、先週の悔しさを本当の意味で晴らすことができる。そんな強い気持ちで最終日を迎えることとなった。
2R
迎えた最終日、優勝への気負いがあったのか、スタートホールでティショットを曲げてトラブルになるが、グリーン手前からアプローチを直接カップインさせ、バーディスタート。ピンチから一転、一気にゲームの主導権を握り、前半を終えて渡邉はボミに2打のリード。しかし相手は強者のイ・ボミ。前半こそ出入りの激しいゴルフを展開するものの、じわじわと地力を発揮し、後半の13、14、15で3連続バーディを奪い、一気に渡邉を逆転。終わってみれば、渡邉はボミに2ストロークの差をつけられ優勝を逃した。試合後、パッティングが思うように打てなかったことを敗因にあげた。高速グリーンに好感触を感じていただけに、最終日のチャンスホールをものにできなかったことに悔いが残る。ただ、渡邉自身調子は悪くないと、今のゴルフに自信を持っているだけに、この後の試合でも必ず優勝争いに絡んでくるだろう。
3R