日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)/日程 2015年9月10日・11日・12日・13日
順位:10T/76・67・72・73・トータル288/スコア±0
国内女子ツアーの今季メジャー第2戦目となる「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」が9月10日から4日間の日程で開催された。舞台となったのは長崎県にあるパサージュ琴海アイランドゴルフクラブ。2010年には男子ツアーの日本プロゴルフ選手権の舞台にもなり、大村湾に突き出した地形にレイアウトされたコースは日本屈指のシーサイドコースとして有名。距離は国内女子ツアー史上最長の6,735ヤードに設定。渡邉にとっては有利な部分ではあるが、ラフが長く、グリーンが硬いメジャー特有のセッティングだけに、いかにフェアウェイをキープするかがスコアメイクの鍵を握っている。初日の渡邉は、飛距離のアドバンテージをいかすゴルフができなかった。10番からスタートし、前半は2バーディ、3ボギーの1オーバー。後半の出だしの1番でダブルボギーを叩き、続く2番でもボギーとしてしまう。結局、4オーバーの60位タイで初日を終えたが、ずるずると後退しそうだった流れを終盤はよく我慢できたといっていいだろう。長丁場の4日間競技だけに、2日目の巻き返しに期待したい。
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迎えた2日目の渡邉はスタートホールから攻撃的なゴルフを展開する。1番パー5でイーグルを奪うと、そのまま勢いに乗り、4つのバーディを奪取。前半を30でラウンド。大会史上(記録の残る90年以降)9ホールの最少ストロークを更新した。後半はダブルボギーなどもあり、18ホールの大会最少ストロークの64を更新することはできなかったが、首位とは5打差の通算1アンダーの14位タイへと急浮上。「16番のダブルボギーがなければ完璧のラウンド」と悔しさを滲ませながらも、ハーフの最少ストローク記録に関しては「名前が残せるのは嬉しいです」と笑顔を見せた。明日からの決勝ラウンドへ大きな弾みをつけるラウンドとなった。
2R
大会3日目の渡邉は、ショットの調子は2日目と同様に好調。1番、2番と連続バーディを奪い好スタートを切る。ただ、日に日にグリーン、フェアウェイともに硬くなるなか、渡邉だけでなく各選手がスコアメイクに苦しむ展開となった。渡邉は前半を3バーディ、2ボギーで折り返したあと、後半はボギーが先行する流れの中で最終18番でバーディを奪い1アンダーの12位タイで終え、最終日へとつなげた。
3R
迎えた大会4日目は、首位と5打差からのスタート。若干の雨予報もあったが、予報は良い方に外れて好天。渡邉は特にスタートホールでバーディを奪い、上々のスタートを切る。途中、5番、6番と連続ボギーを叩くものの、8番、9番の連続バーディで後半の望みをつなげた。攻めるしかない後半は、難しいコースコンディションに苦しみ、3つのボギーを叩き後退。結果的には通算イーブンパーの10位タイで4日間の競技を終えた。初日での出遅れを考えれば、まずまずの成績と言える。また、厳しいコースセッティングの中、気持ちを切らさずに、守りのゴルフができたのも今後の大きな自信になるにちがいない。優勝したのは最終日首位タイからスタートしたテレサ・ルー。今季4勝目とともにメジャー3冠を達成。前人未到の国内女子ツアーグランドスラムへ王手をかけた。
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