THE QUEENS presented by KOWA
三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)/日程 2015年 12月4日・5日・6日
日本チーム優勝/渡邉成績:フォアボールWIN(6&4)、フォアサムWIN(2&1)、シングルスWIN(1UP)

12月4日から3日間の日程で愛知県の三好カントリークラブ・西コースを舞台に開催されたのは今年が第1回大会となる「THE QUEENS presented by KOWA」。昨年までは日韓女子ゴルフ対抗戦として行われてきたが、今年からは日本女子プロゴルフ協会、韓国女子プロゴルフ協会、ヨーロッパ女子ゴルフツアー、オーストラリア女子プロゴルフ協会の世界4ツアーによる対抗戦へとグレードアップさせて開催されることになった。参加選手は各ツアーから選抜された9人。試合方式は全試合18ホールのマッチプレー形式で行われた。日本女子ツアーからはキャプテンの上田桃子を筆頭に、渡邉彩香、菊地絵理香、成田美寿々、飯島茜、大山志保、原江里菜の7人と推薦による出場の酒井美紀と笠りつ子の9人が桃子ジャパンとして世界のトップレベルの選手たちを迎え撃つ。初日はフォアボール形式(各チーム2人がそれぞれプレーをして、良い方のスコアを採用)渡邉は菊地とタッグを組み第1組でスタート。対戦相手の欧州ツアーのL・デービスとM・リード組を6&4の大差で破り、日本チームに勢いをつけた。初日の日本チームは4戦全勝で12ポイントを獲得。最高のスタートを切った。
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2日目はフォアサム方式(1つのボールを交互に打つ)で、渡邉は初日同様菊地とのコンビ。オーストラリアツアーのG・ノセラとC・マシュー組を息のあったプレーで2&1で撃破。この日も日本チームは負けなしの3勝1分けで10ポイントを獲得し、2位の韓国チームに8ポイント差をつけ、独走体勢に入った。
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迎えた最終日はシングル戦18マッチが行われ、渡邉は韓国のチョ・ユンジと対戦。2アップでこのマッチを制し、韓国チームの猛追を振り切り優勝を勝ち取った。チームの最年少となる渡邉だが、最終日は気迫のプレーを展開。スタートホールでバーディを奪うと、3番ホールを終えた時点で2アップ。完全にゲームの主導権を握る。しかし、チョも韓国チームの威信をかけて反撃を開始し、後半は渡邉が2ダウンする展開となった。しかし終盤で渡邉が自力を発揮。17番でピン1.5メートルにつけバーディを奪い1アップ。そして迎えた最終18番、このホールを落とし引き分けると韓国チームの優勝が近づく緊迫した状況で、最後の5メートルをきっちり決めて、日本チームの初代王者を確定させた。個人戦とは違う緊張感の中、世界のトッププレーヤーを相手に戦った経験は、来季の渡邉にとって大きなプラスになるはずだ。
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