LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
宮崎カントリークラブ(宮崎県)/日程 2015年 11月26日・27日・28日・29日
順位:9T/72・75・71・72・トータル290/スコア+2

国内女子ツアーの第37戦目となる「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が11月26日から4日間の日程で宮崎県にある宮崎カントリークラブを舞台に開催された。今季最終戦となるこの試合は、今季最後のメジャーであると共に、今季の優勝者と前週の試合の終了時点の賞金ランキング25位以内までの選手しか出場することができない。多くの選手がこの大会に出場することを、ある意味で目標として1年間を戦ってくる。イ・ボミの3週連続優勝に話題が集まる中、渡邉にとっては今季3勝目を狙うとともに、賞金ランキングで日本人最高位をキープするための重要なゲームとなる。大会初日の渡邉は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72でラウンド。宮崎カントリークラブは高麗グリーンが名物のひとつで、パッティングの出来がスコアを大きく左右する。また最終18番はセカンドショットからグリーン面が見えないほどの打ち上げで、数々のドラマを生んできた名物ホール。初日はここでボギーを叩いてしまう後味の悪い最終ホールとなってしまったが、首位とは3打差の4位タイと順位的にはまずまずのスタートを切った。

2日目の渡邉は4つのバーディを奪うものの、ボギーが5つにダブルボギーが1つと、出入りの激しい内容。スコアを3つ落とす結果となり、通算3オーバーの14位タイへ後退した。4日間の長丁場とはいえ、2日目にスコアを伸ばしておきたかっただけに悔いが残る内容となってしまった。トップに立ったのはこの日6つスコアを伸ばした吉田弓美子。初日の18位タイから一気に首位に浮上した。

首位と6打差の14位タイで迎えた大会3日目。渡邉は6バーディ、5ボギーの1アンダー71でラウンド。スコアは1つ伸ばしただけにとどまったが、通算2オーバーで8位タイへと順位を大きく上げることとなった。トップのスコアが伸びないことからもわかるように、各選手がグリーンと例年よりも長くなったラフに苦しめられている。地元の応援を背に首位に立った大山志保とは6打差で最終日を迎えるが、渡邉の持ち味である飛距離を武器にビッグスコアを叩き出せば、まだまだ逆転優勝の可能性も残されている。
3R
そして迎えた大会最終日。いよいよこの日が今季のレギュラーツアーの最終ラウンドとなる。攻めのゴルフを展開した渡邉は5つのバーディを奪ったものの、結果的にスコアを伸ばすことができずに、通算2オーバーの9位タイで4日間のプレーを終えた。優勝は最終日に完璧なゴルフを展開した申ジエ。通算7アンダーで2位に6打差をつける圧勝で最終戦を制した。渡邉は年間獲得賞金で1億円を突破。賞金ランキングでは6位という日本人最高位で今季のすべての試合を終了した。来季はメジャー制覇を含めて、賞金女王への期待が高まる。まだまだ進化し続ける渡邉のさらなる活躍に期待したい。
4R