大王製紙エリエールレディスオープン
五浦庭園カントリークラブ(福島県)/日程 2015年11月19日・20日・21日・22日
順位:2T/71・65・70・71・トータル277/スコア−11

国内女子ツアーの第36戦目となる「大王製紙エリエールレディスオープン」が11月19日から4日間の日程で福島県にある五浦庭園カントリークラブを舞台に開催された。前週の伊藤園レディスゴルフトーナメントで韓国のイ・ボミが優勝を飾り賞金女王を決定した。しかし渡邉的には日本人としての賞金ラインキング最高位という目標を掲げていただけに、今週も大切なゲームとなる。最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは出場選手が限られるという意味では、フルフィールドの試合としてはこれが最終戦となる。初日の渡邉は3バーディ、2ボギーの1アンダー71でラウンド。首位とは3打差の15位タイと、4日間の長丁場と考えればまずまずのスタートを切った。

迎えた2日目は渡邉が見事なプレーを披露する。序盤の5連続を含む8つのバーディを奪い65をマーク。通算8アンダーとして、一気に首位と2打差の2位タイへと浮上してきた。今週から新しくしたドライバーが効果を発揮したと言う。優勝した樋口久子 Pontaレディス後、2週に渡りドライバーショットが安定しなかった渡邉だが、今週から使い始めたオレンジのヘッドのドライバーがマッチ。2日目の爆発的スコアを生み出す要因となったようだ。
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決勝ラウンドとなる大会3日目。4日間競技の場合、この3日目にいかにスコアを伸ばすかが優勝への鍵を握っていると言われる。渡邉は、そんな大事な3日目も安定感の高いプレーを見せる。3バーディ、1ボギーの70でラウンド。首位とは3打差の2位の好位置で最終日を迎えることとなった。渡邉と3打差をつけ首位に立ったのが、新女王となったイ・ボミだ。伊藤園レディスゴルフトーナメントではイ・ボミと同組でラウンドして、その課題を改めて思い知らされた。このままでは終われないという思いがあったに違いない。
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大逆転優勝を狙って迎えた最終日。渡邉の意気込みとは裏腹にゴルフがもうひとつかみ合わなかった。2番のパー5できっちりバーディを奪取するものの、3バーディ、2ボギーの71とスコアをひとつ伸ばしたにとどまった。それでも通算11アンダーは鈴木愛と並んで2位タイ。優勝したのは通算16アンダーまで伸ばしたイ・ボミ。この優勝で男女ツアーを通して、獲得賞金の記録を更新。圧巻の強さを見せつけられた。残すは最終戦となるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップのみ。渡邉にとっては開催地となる宮崎はツアー初優勝を手にした縁のある土地。この地で最後の意地を見せてもらいたい。
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