CAT Ladies
大箱根カントリークラブ(神奈川県)/日程 2015年8月21日・22日・23日
順位:10T/69・68・75・トータル212/スコア−7

国内女子ツアーの第23戦目となる「CAT Ladies」が8月21日から3日間の日程で神奈川県にある大箱根カントリークラブを舞台に開催された。箱根の外輪山を背景に、仙石原の雄大な大地にダイナミックにレイアウトされたコースでは飛ばし屋有利と言われる。昨年大会の渡邉は最終日、最終組でラウンドするなど相性の良さは証明しつつも、ただひとり優勝争いから脱落してしまったことで、今年こそはとリベンジに燃えている。また、熱海出身の渡邉にとっては地元も同然。実家から通いで参戦できるという点も大きなアドバンテージと言える。渡邉自身が幼いころに観戦に訪れて、プロへの憧れを強めた大会なだけに気合い十分で大会に挑んだ。先週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントではアルバトロスを達成するなど、ショットの調子は上向き。スコアの伸ばし合いが予想されるだけに、初日からスタートダッシュを図りたい渡邉は、4バーディ、ノーボギーの69でラウンド。首位とは3打差の9位タイと上々のスタートを切った。取るべきところできっちり取り、守るべきところではしっかり守る見事なゲームメイクを展開した。
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大会2日目も渡邉の勢いは止まらない。6バーディ、1ボギーの68をマーク。通算9アンダーまで伸ばし、首位のぺヒキョンとは2打差の3位タイへと浮上した。2年連続で最終日を最終組で迎えることになった渡邉。ショットは相変わらず好調だが、ベタピンにつくようなショットは少なく、バーディを量産するまでのゴルフはできなかったと2日目を終えて、悔しさものぞかせていた。残す最終日も、おそらくバーディ合戦になるだろう。渡邉が悲願の優勝を手にするには、2日間以上の攻めのゴルフが必要になる。
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迎えた最終日は、1番をバーディでスタートしたものの、前日まで好調だったショットが一転。なかなかバーディチャンスを作ることができなかった。取れない場面で無理にバーディを奪いにいくゴルフを強いられ流れを作ることができなかった。16番ではダブルボギーを叩くなど優勝争いから後退。結局、この日は2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの75と大きくスコアを崩し、通算7アンダーの10位タイで大会を終えた。ホールアウト後は、悔しさが溢れ、涙が止まらなかった渡邉。しかし、この経験がさらに成長させることは間違いない。来年のこの大会では必ずリベンジを果たしてくれるだろう。優勝したのは通算14アンダーまでスコアを伸ばした服部真夕。3年ぶりとなるツアー5勝目を手にした。
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