NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)/日程 2015年8月14日・15日・16日
順位:2T/72・67・65・トータル204/スコア−12

国内女子ツアーの第22戦目となる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が8月14日から3日間の日程で長野県にある軽井沢72ゴルフ・北コースを舞台に開催された。毎年この時期に開催される名物トーナメントには、軽井沢へ避暑に訪れる人を含めて多くのギャラリーがつめかける。そんなツアーでも指折りの人気トーナメントで渡邉彩香が偉業を成し遂げた。初日を2バーディ、2ボギーのパープレーでラウンドし54位タイで終えた渡邉。ショットの調子がいいだけに悔しさも残る初日となった。

軽井沢72は標高が高くボールが通常よりも飛ぶと言われる。かつコース自体がフラットなので、ビッグスコアが出やすいのが特徴。上位に進出するにはこの2日目で大きくスコアを伸ばしておく必要があった。そんな状況の中で迎えた2日目に事件が起きる。16番パー5の2打目で、残り195ヤードを4番アイアンで直接カップインし、自身でも初となるアルバトロスを奪ったのだ。しかもこの日は5番のパー4でもイーグルを決めており、同日にアルバトロスとイーグルを記録したのはツアー史上2人目の快挙となった。順位も通算5アンダーの14位タイまで上げ、首位の服部真夕とは6打差で最終日を迎えることになった。

優勝は絶対に諦めないと強く心に決めて臨んだ最終日は、前日の勢いをそのままにチャージを開始。前半を3バーディ、ノーボギーでラウンドすると、後半は11番から4連続バーディを奪取。一気に優勝争いへと食い込んでいった。15番でバーディパットがカップになめられて、惜しくもここで流れは止まってしまうが、後続にプレッシャーを与えるプレーを披露。通算12アンダーで3日間のプレーを終えた。優勝は通算14アンダーまで伸ばしたテレサ・ルー。渡邉は優勝にはあと少し届かずに2位タイで終わったが、後半戦に向けて大きな手応えをつかむ試合となった。自分の最大の武器である飛距離を存分に活かすゴルフをすれば、常に優勝を争える位置でプレーすることができる。そんな確信を今回の試合では感じたのではないだろうか。自信を取り戻した渡邉が来週以降、どのようなプレーを見せてくれるのか、注目したい。