日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
安比高原ゴルフクラブ(岩手県)/日程 2017年 9月7日・8日・9日・10日
順位(柏原):4T/67・71・75・70・トータル283/スコアー1

国内女子ツアーの第27戦目、今回が第50回の記念大会となる「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」が9月7日から4日間の日程で岩手県にある安比高原ゴルフクラブで開催された。大会初日、インコースからスタートした柏原明日架は、5番からの4連続バーディ含む6バーディ、2ボギーの4アンダー67をマーク。大会初日が日没サスペンデッドとなったため暫定ではあるが首位タイの好スタートを切った。柏原はこの週から使い始めた中尺パターを使用。以前には使用したことがあるそうだが、2週間くらい前からオーダーしていたものがようやく仕上がった。それが早速効果を発揮する形となった。また、前週に韓国ツアーに初めて参戦し、日本ツアーとの環境の差や韓国選手の強さを肌で感じたことで意識が変わったと話している。国内メジャーという大舞台でいきなり意識改革の成果を見せることができた。
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大会2日目も柏原の意識効果は発揮された。これまでは一つのミスをひきづっていた部分があったが、この日は「ミスは必ずくるもの」と引きずらないことで首位をキープした。大会2日目は4バーディ、4ボギーのイーブンパー71でラウンド。スタートホールの1番、3番とボギーが先行する苦しい展開だったが、気持ちを冷静に保ち、持ちこたえる形となった。
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いよいよ決勝ラウンドに突入。大会3日目の柏原もボギーが先行する展開。厳しいコースセッティングの中で、いかにボギーを打たないか。攻めるところと、守る所の見極めがメジャーではより重要になる。この日の柏原はスコアを落とす結果となったが、常に落ち着いていたように感じる。2バーディ、6ボギーの4オーバー75は決してネガティブに捉える数字ではない。最終日は6位タイから初優勝を目指すこととなった。
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首位と3打差ので最終日を迎えた柏原。3バーディ、2ボギーの1アンダー70でラウンドし順位を2つ上げ、4日間通算1アンダーの4位タイでフィニッシュした。優勝には届かなかったが、自身確かな成長を感じることができた。「今までの優勝争いでできなかったことが今週は4日間通してできたと思います。悔しいですが自信になりました」。1日も早く優勝したいというのは柏原の口癖だが、漠然としていたものが、今週は明確になった。勝つために何が必要か。メジャーでの優勝争いは確実に柏原をレベルアップさせたに違いない。優勝は最終日に2アンダー69でラウンドした李知姫。4日間通算5アンダーで今季初優勝をメジャートーナメントで飾った。
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