NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)/日程 2017年 8月11日・12日・13日
順位(渡邉):21T/76・67・68・トータル211/スコアー5
順位(柏原):27T/71・69・72・トータル212/スコアー4

国内女子ツアーの第23戦目となる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が8月11日から3日間の日程で長野県軽井沢町にある軽井沢72ゴルフ・北コースで開催された。やっと戦える状態になってきた。柏原明日架が力強く答える。柏原の初日は3バーディ、2ボギーの1アンダー71。首位に立った比嘉真美子が8アンダーのビッグスコアを出したため、順位的には23位タイと低迷したが、ゴルフの内容には確かな手応えを感じている様子。「いつのまにか安全に安全にゴルフをするようになっていました。決して守る気持ちが強くなっていたわけじゃないんですが、ピンを攻めていけるのに、グリーンの真ん中でいいと思ってしまったりしていたんです」。ゴルフの調子はいいのに、自分が気づかない内にマネージメント面で本来のスタイルではないことを当たり前のようにしていた。ゴルフの調子に対して結果がついてこないことが続くことで、無意識に守りの姿勢が生じていたのかもしれない。本来は攻めゴルフが持ち味の柏原。もちろんプロの世界ではそれだけでは通用しないこともわかっている。だからこそ試行錯誤を繰り返すのだ。前週の『北海道meijiカップ』から良い兆候はあったらしいが、それとは比べものにならないほどの手応えがあったと初日を終えて声を弾ませた。

大会2日目の柏原は、4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマーク。通算4アンダーとして17位タイへと順位を上げ、初日の言葉を証明した。柏原らしい攻めっ気のあるゴルフが久々に見られた。ピンチにも焦ることなく、落ち着いて対応。ピン位置が難しく、上位を含めて初日のようにスコアが伸びない中で、ねばり強いゴルフを展開した。
この日、最後に意地を見せたのは渡邉彩香。初日は4オーバー76を叩き、97位タイと大きく出遅れた。迎えた2日目。予選通過は1アンダーくらいが予想されていたため、攻めるしかなかった。アウトからスタートした渡邉は3番でボギーが先行する苦しい展開。しかしそこから前半だけで4つのバーディを奪い返し意地を見せる。予選カットラインギリギリで迎えた終盤の17番ホールでバーディを奪取。スコアを通算1アンダーにしてホールアウトし、見事にギリギリで予選突破を果たした。

柏原と同じく、渡邉もゴルフの調子は決して悪くないという。それでもスコアにならないのがゴルフの難しさだと痛感させられる。ちょっとした気持ちの変化や、なんらかのきっかけでゴルフが噛み合い始める。最終日は渡邉にとってそんな1日だったのかもしれない。この日は4バーディ、ノーボギーという久々に気持ちの良い内容だった。渡邉的にはもう少し伸ばせた感触はあったと思うが、何よりもノーボギーというのが大きい。普通にやれば、普通に上位に行ける。それだけのポテンシャルの高さが渡邉にも柏原にも備わっている。後半戦への期待が高まる。優勝は比嘉真美子がキムハヌルとのプレーオフを制して、4年ぶりとなる3勝目を挙げた。仲のいい比嘉の優勝は渡邉にとってもいい刺激になったに違いない。渡邉は3日間通算5アンダーの21位タイ。柏原は通算4アンダーの27位タイで大会を終えた。
3R