中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン
中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)/日程 2017年 5月19日・20日・21日
順位:4T/68・71・65・トータル204/スコア−12

国内女子ツアーの第12戦目となる「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」が5月19日から3日間の日程で愛知県にある中京ゴルフ倶楽部・石野コースで開催された。「久しぶりに楽しくゴルフができました」。最終日のホールアウト後に渡邉彩香が口にした言葉には、確かな手応えを掴んだ自信が含まれていた。舞台となった中京ゴルフ倶楽部・石野コースは、フェアウェイが広く、ティショットはある程度思い切って振っていけるコース。伸ばし合いが予測されていただけに、渡邉にも十分チャンスがあるコースだ。またホステスプロとしての責任もあり、意気込んで大会に乗り込んできた。大会初日の見せ場は16番パー5。スタート直後の2番、3番で連続ボギーを叩いてしまい波に乗れなかったものの、後半は12番ホールからの3連続バーディを奪ったあと、迎えた16番パー5でイーグルを奪取。好スコアが続出していた展開だっただけに、このイーグルでなんとか優勝戦線に踏みとどまった。
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さらにスコアを伸ばす必要があった大会2日目は、まさかのブレーキ。4バーディ、3ボギーの1アンダー71と伸ばしきれずに、首位とは5打差の16位タイへと後退した。ただ、今週の渡邉には不思議と気負いはなかった。
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最終日にやれることをやるだけ。純粋にそう思って挑んだ大会最終日は、久々に渡邉らしい攻撃的なゴルフが噛み合った。前半を5バーディ、ノーボギーでターンすると、後半は 11番、12番と本人も悔やまれる連続ボギーはあったものの、その後4つのバーディを取り返した。結果、首位とは4打差の4位タイに終わったが、これまでの鬱憤が晴れる内容のゴルフに表情は明るかった。ワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップの後に丸山茂樹プロに会い、その時に悩みを告白。するとスイングを変えるには「3年かかる。まだ1年半だろ」と言われたとのこと。渡邉自身は、せっかく教えてもらって、やろうとしていることがなぜできないのかという歯がゆい気持ちでここ数試合はのぞんでいたという。でも丸山プロのその言葉で、改めて冷静になれたようだ。まだまだ目指すゴルフはできないかもしれないが、シーズン中盤向け、何かきっかけを掴めた最終日になったようだ。優勝したのは2位スタートの上田桃子。2014年11月以来のツアー通算12勝目を飾った。
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