ヤマハレディースオープン葛城
葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)/日程 2017年 3月30日・31日・4月1日・2日
順位:2位/68・72・71・69・トータル280/スコア−8

国内女子ツアーの第5戦目となる「ヤマハレディースオープン葛城」が3月30日から4日間の日程で静岡県にある葛城ゴルフ倶楽部・山名コースを舞台に開催された。井上誠一設計のコースは距離が長く砲台グリーンが特徴。さらにこの季節は風が吹くことが多いため、選手達はどれだけ我慢できるかが重要だと口を揃えた。2015年大会を制している渡邉彩香も、コースへの印象は良いと答えながらも、グリーンの乗せどころを間違えると簡単に3パットしてしまうと警戒していた。そんな渡邉の大会初日は5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークし、首位タイの好スタートを切った。不安視していたドライバーショットに安定感が戻ってきたのがその要因だ。「今日はショットが良かったですね。練習ラウンドの時に(ドライバーの)ウエイトを調整したのがいい感じになりました」。
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この試合は予選の1日目と2日目で前半スタートと後半スタートが入れ替わるため、渡邉の2日目のスタートは12時18分。コンディションの管理もこの試合では重要になる。天候は予報通りの雨となり、さらに4月とは思えない寒さが選手を苦しめた。渡邉は「欲を言えば赤字(アンダー)でまわりたかったですが、よく我慢できたと思います」と、2アンダー2ボギーのイーブンパーでラウンド。トーナメントレコードをマークしたアン・ソンジュとは3打差をつけられたが、通算4アンダーの2位で決勝ラウンドへ進んだ。
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迎えた3日目も雨が降る難コンディションとなった。渡邉も我慢のゴルフを強いられたが、最終18番ホールで意地のバーディを奪い、こだわっていた最終日最終組に滑り込んだ。「やっぱり最終日の最終組と言うのは緊張感とかが違って、自分の中でも何かが変わると思うんです。だから今週はどうしても最終組でプレーしたかったんです」。
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2度目の大会制覇に向けて、最終日は気合が入っていた。それが影響してかアイアンの飛距離がいつもより伸びていた。最終組の伸ばし合いで混戦となったが、終盤の16番で痛恨のダブルボギーを叩く。優勝には1歩届かず2位で大会を終え、3週連続で優勝を逃す形となった。ホールアウト後はさすがに悔しさを滲ませたが、難しいコンディション、難しいコースといった状況の中でやり切れた満足感もある。昨年も序盤で優勝を逃す試合が続いたが、今年は明らかに内容が違う。久々に優勝に向け、実りのある大きな4日間だったと言える。優勝したのは首位スタートのイ・ミニョン。スコアを2つ伸ばしトータル9アンダーで逃げ切り、日本ツアー初優勝を達成した。
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