ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)/日程 2017年3月2日・3日・4日・5日
順位:5T/71・71・70・73・トータル285/スコアー3

今季からデサントゴルフのウェアを身にまといツアーを戦うことになった柏原明日架。1996年生まれの21歳。宮崎県出身でゴルフをはじめたのは7歳のとき。父親の影響で興味を持ち、全国中学ゴルフ選手権大会を制すなど、ジュニア時代から数々のタイトルを奪取。2014年のプロテストに合格し、2015年より本格的にツアーに参戦している。昨シーズンは6試合でトップ10に入るなど、今季はツアー初優勝に期待が高まっている。
このオフは体力アップをはじめ、スイングにも着手した柏原。飛距離アップと共にショットの精度を上げるためにオフトレに打ち込んできた。そんな成果が試される2017年のツアー初戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」が3月2日から4日間の日程で沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部を舞台に開催された。初日の柏原は、この試合に照準を合わせてきた成果を早々に発揮する。初日は天候は曇りながらも最大で20メートルを記録する強風が吹く難コンディション。柏原は昨年は風の読みで失敗した経験を糧に、オフの間にあえて風の強い日にコースに出るなどし、琉球ゴルフ倶楽部対策を立てていた。初日は3バーディ、2ボギーの1アンダー71でラウンド。アンダーパーが僅か6人という難コンディションの中、首位と2打差の2位タイの好スタートを切った。

大会2日目も1アンダー71でラウンド。初日よりもチャンスがあったと振り返るようにショットは切れている。チャンスをもう少しものにできていればと感じる部分もあったようだが、ゴルフの内容には満足している様子。4日間トーナメントで行われる開幕戦。首位とは3打差の通算2アンダーの6位で決勝ラウンドへ進んだ。
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迎えた大会3日目は前半を3バーディ、ノーボギーといい流れで折り返すも、後半はショットが乱れて、結果的には2アンダー70でラウンド。もう少し伸ばしたかったところだが、首位とは5打差の7位で最終日を迎えることになった。

「とにかく早く優勝したい」。そう強く心に思い挑んだツアー開幕戦。最終日はその思いがプレーに表れた。前半からボギーが先行する苦しい展開だったが、気持ちを切らさなかった。接戦の最終日。最後まで何が起こるかわからないという諦めない気持ちでプレーし、最終的には1オーバーの73とスコアは落としたものの、通算3アンダーで5位タイで4日間の大会を終えた。結果を見てもらえれば、レベルアップしたことがわかると本人も話しているように、優勝には手が届かなかったが、収穫多き開幕戦だったと言える。オフの成果に関して確信をつかんだ柏原。次戦でも必ず優勝争いに加わってくるだろう。
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