LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
宮崎カントリークラブ(宮崎県)/日程 2016年11月24日・25日・26日・27日
順位:14T/68・73・72・76・トータル289/スコア+1

11月24日から4日間の日程でLPGAツアー最終戦となる「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が宮崎県にある宮崎カントリークラブを舞台に開催された。今シーズンの最終戦であると共に、今季最後のメジャー競技となる。この試合へは賞金ランキング25位までの選手と、今シーズンの優勝者のみが出場することができ、この大会への出場をシーズン当初に目標に掲げる選手が多い。後半戦に入り、苦しい戦いが続いている渡邉彩香にとっても今季を締めくくる意味で重要な試合になるはず。最後は笑顔で締めくくることができるのか。渡邉の4日間の戦いが始まった。大会初日の宮崎市は強風が吹き、海沿いにある宮崎カントリークラブでも瞬間的に13メートルを超える風速を記録した。そんな中、渡邉が我慢強いプレーを披露。5バーディ、1ボギーの68でラウンドし単独首位スタートを切った。「悪いことはシーズンが終わってから考えればいいかなと思っています」。前週の試合でも2日目に大崩れしてしまい、悔しい予選落ちに終わった。しかし、この時間を活用して地元で母と買い物をするなどし、気持ちをリフレッシュ。気持ちを切り替えて宮崎に乗り込んできた効果が初日からあらわれたようだ。
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2日目は3番から3連続ボギーを叩くなど苦しい展開。途中から盛り返したものの、この日はスコアを1つ落として、通算3アンダーの3位タイへと後退。それでも首位の申ジエとは4打差。まだ4日間トーナメントの折り返しにすぎないだけに、ここからの踏ん張りに期待が高まった。
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3日目は出入りの激しい内容になり、4バーディ、4ボギーのイーブンパー72でラウンド。「ショットは昨日よりは良くなりましたが、パットが思うようにいかなくて。明日は雨予報ですが、雨は嫌いじゃないです」。渡邉が話すように、最終日はかなりの雨予報。できるだけ3日目にスコアを伸ばしておきたいところだったが、首位とは6打差で最終日を迎えることになった。
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そして迎えた最終日は、第1組がスタートした直後に30分ほどの中断があるなど、午前中はかなり激しい雨が降る天候となった。雨が苦手ではないと話していた渡邉もさすがにスコアメイクに苦しんだ。前半はパープレーで折り返したものの、後半に入り4つのボギーを叩き、結局4オーバー76でのラウンドとなった。通算1オーバーの14位タイで今季の最終戦を終えた。今年はオリンピック出場をかけた戦いに始まり、後半は調子を崩し、思うようなゴルフができなかった。しかし、そんな経験こそが渡邉を強くする要因になることは間違いない。来シーズンも3月に沖縄で開幕戦を迎えるわけだが、その時にまた進化した渡邉彩香の姿を見れることだろう。
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