伊藤園レディスゴルフトーナメント
グレートアイランド倶楽部(千葉県)/日程 2016年11月11日・12日・13日
順位:16T/70・69・72・トータル211/スコアー5

11月11日から3日間の日程でLPGAツアー第36戦目となる「伊藤園レディスゴルフトーナメント」が千葉県にあるグレートアイランド倶楽部を舞台に開催された。大会初日が悪天候の影響により、日没サスペンデッドとなり全選手がホールアウトできずに終わった。渡邉彩香は16番ホールを終えたところでサスペンデッドが決定した。「説得力はないですが、ゴルフの調子は悪くないんです」。大会が始まる前の練習日にそう話していた渡邉。結果が出せていないからこその自虐的な発言だが、このときには調子が戻りつつある手応えは感じていたのかもしれない。シーズン序盤戦は度々優勝争いを演じていたが、夏以降は調子を崩していた。指導を受けている丸山茂樹プロからも、以前から気になっていたと言う改善ポイントを指摘され、ここまで悪くなったのならと、シーズン途中ながらスイングを修正することに着手。初日は雨に加えて、寒さも厳しく各選手がスコアメイクに苦しんだ。そんな中でも渡邉は5バーディ、3ボギーの2アンダーをマークした。
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続く2日目は、早朝から残りホールを消化し、その後にセカンドラウンドが行われた。渡邉はセカンドラウンドを4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマーク。通算5アンダーの7位タイの好位置で最終日を迎えることになった。「もっと伸ばせるチャンスはありました。パターを折る前にホールアウトできてよかったです。あと何ホールか続いていたら、投げ捨てていたかもしれませんよ」。そう冗談交じりにその日のプレーを振り返る姿は、スコアをもっと伸ばせたと言う悔しさがありながらも、充実感があるようにも感じた。
2R
久々に好位置で迎えた最終日。「このままでは今年のシーズンは終われない」。そう話していただけに、最終日は上位を脅かすゴルフをしたかったが、2バーディ、2ボギーと思うようなゴルフはできず、16位タイで大会を終えた。ただ、今回の3日間は、渡邉に確かな手応えを与えたに違いない。今回の内容のゴルフができれば、勝つチャンスはまだまだある。残り2戦。渡邉の戦いはまだ終わらない。優勝は笠りつ子とのプレーオフを制したイ・ボミ。賞金女王を争う相手に勝利し、今季5勝目、日本ツアー20勝目を達成した。