ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)/日程 2016年5月5日・6日・7日・8日
順位:2/69・69・70・69・トータル277/スコアー11

5月5日から4日間の日程でLPGAツアー第10戦目となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が茨城県にある茨城ゴルフ倶楽部・東コースを舞台に開催された。今季はメジャーでの優勝を目標のひとつに掲げている渡邉彩香。7月に迫ったオリンピックの代表選考に望みをつなげる意味でも、重要な今季メジャー初戦となった。初日のペアリングは大山志保と米国からスポット参戦のレキシー・トンプソン。16歳と7か月でLPGAツアーを制するという最年少記録を持つ天才で世界ランキングは3位。飛ばし屋としても有名で今回は渡邉との飛距離対決にも注目が集まった。初日の渡邉は4バーディ、1ボギーの3アンダー69でラウンド。首位と1打差の3位タイと好スタートを切った。一方のトンプソンも2アンダーとまずまずのスタート。最終ホールとなった9番ではイーグルを奪い、ギャラリーを沸かせていた。この日2ホールで計測されたドライビングディスタンスではトンプソンに軍配が上がったが、渡邉も2位とツアー屈指の飛ばし屋として意地を見せた。
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2日目の渡邉は5バーディ、2ボギーと連日の69をマーク。トンプソンと並ぶ通算6アンダーの2位タイにつけた。飛距離に関してはツアーでトップクラスの渡邉だが、今回のトンプソンの飛距離を目の当たりにしてさらに飛距離を追求する意欲が湧いたという。
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決勝ラウンドに入り、トンプソンが実力を発揮し始める。狭いフェアウェイに長いラフ。さらには硬く小さいグリーンというメジャー特有の難セッティングにも関わらず、7アンダー65をマーク。渡邉も2アンダー70でラウンドし、スコアを伸ばしたものの、トンプソンに5打差をつけられる形となった。しかし、諦めてはいない。終盤の14番でボギーを叩くものの、もう一度トンプソンと同組でラウンドするために奮起。残り4ホールで3つのバーディを奪い、最終日最終組での対決に意欲を燃やした。トンプソンにできるなら自分にも65が出せる。そんな強い気持ちで最終日に挑んだ。
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5打差で迎えた最終日は、一時は7打差までトンプソンに離される展開。しかし、最後まで諦めることはなかった。粘り強くプレーして14番でバーディを奪うと、続く15番でもバーディ。3連続に期待が高まったが、自身もキーホールだったと振り返る16番で痛恨のボギーを叩いてしまう。トンプソンもこのホールをボギーとしていただけに悔やまれる。それでも最終ホールをきっちりバーディで締めくくり、通算11アンダーの2位で4日間の大会を終えた。実質のマッチレースとなった最終日。トンプソンの圧倒的なゴルフにも渡邉は劣っていなかった。それだけに悔し涙が流れた。わずか2ストロークだが今はこれが世界との差だと実感したことも確かだ。今まで以上に今回の負けは今後のステップアップにつながることは間違いない。
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