フジサンケイレディスクラシック
川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)/日程 2016年4月22日・23日・24日
順位:4T/68・71・68・トータル207/スコアー9

国内女子ツアーの第8戦目となる「フジサンケイレディスクラシック」が4月22日から3日間の日程で静岡県にある川奈ホテルゴルフコース・富士コースを舞台に開催された。先週、熊本で開催される予定だったKKT杯バンテリンレディスオープンが地震の影響で中止となった。女子プロの中には熊本出身の選手も多く、複雑な心境の中で大会を迎えることに…。何よりも渡邉も含め多くの女子プロが実際に熊本で地震を体験し、怖い思いをしている。「熊本、大分に勇気を与えるプレーをしたいです」。渡邉だけでなく、女子プロ全員がそう心に強く誓ってプレーに挑んだ。大会初日は、いつもの川奈らしくない穏やかな天候で、好スコアが続出。4アンダーの2位タイに10人が並ぶ展開となった。渡邉もその2位タイグループの一人で、8つのバーディを量産した。ダブルボギーもあり、勿体無い部分もあったが、今まであまり良い成績が残せていいない川奈でのこのスコアは、2日目以降に期待が高まる内容だったと言える。
1R
大会2日目も川奈は穏やかな天候で、比較的風も吹かないコンディション。スコアの伸ばし合いが予想されたため渡邉も前日同様にバーディラッシュが必要だった。しかし、この日はショットとパットが噛み合わず、スコアを1つ伸ばしただけにとどまり、通算5アンダーで10位タイへと順位を落とした。被災者を心配する気持ちに加えて渡邉にとっては地元静岡での開催トーナメントという思いもある。トップとは5打差。攻めるしかない気持ちで最終日にのぞんだ。
2R
大会最終日は、やっとというべきか川奈らしい風が吹く難しいコンディションとなった。渡邉は2番、5番と順調にスコアを伸ばし、首位グループに肉薄していった。後半に入り、13番で痛恨のボギーを叩いてしまうが、16番のパー5、難しい17番のパー3で意地の連続バーディを奪い、通算9アンダーでフィニッシュ。トップには2打届かずの4位タイで3日間の大会を終えた。渡邉自身、2桁に乗せたかったという悔しい思いが残る最終日となった。「優勝するにはあと何かが足りない。具体的にこれというよりは、全てで少しずつ足りないのだと思います」。ただ、ゴルフの内容は悪くない。手応えも感じていると話してる。次の試合も地元静岡での開催。今季1勝目に期待したい。優勝は通算11アンダーとした大山志保。今季初勝利を飾り、第二の故郷である熊本に勇気を届ける結果となった。
3R