ヤマハレディースオープン葛城
葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)/日程 2016年3月31日・4月1日・2日・3日
順位:3T/70・73・72・68・トータル283/スコアー5

国内女子ツアーの第5戦目となる「ヤマハレディースオープン葛城」が3月31日から4日間の日程で静岡県にある葛城ゴルフ倶楽部・山名コースを舞台に開催された。昨年の渡邉は、最終日を4位で迎えたが、5アンダー67をマーク。5打差をひっくり返す大逆転劇でツアー通算2勝目を手にした。ディフェンディングチャンピオンとして迎える今年は、連覇という言葉をはっきりと口にして葛城ゴルフ倶楽部に乗り込んできた。開幕から4戦は優勝争いに絡みながらも、あと一歩で優勝に手が届いていない悔しい思いが続いている。「とにかく早く勝ちたいです」と笑顔で話す渡邉だが、その瞳の奥には今週こそはという強い想いが宿っていた。コースは井上誠一設計の難コースで、ここでの4日間競技はかなりハードな戦いが予想された。初日の渡邉は韓国のユン・チュヨンと今季1勝を飾っている大江香織と共にインコースからスタート。15番から怒涛の4連続バーディを奪うなど、コースとの相性の良さを見せる一方で、ティショットが安定しない場面もあり、2アンダー70でラウンド。首位とは1打差の3位タイで初日のプレーを終えた。
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2日目は前半で2バーディを奪い、通算4アンダーで折り返すものの、後半はダブルボギーを叩くなど、思うようにスコアを伸ばせず、1オーバー73でラウンド。順位を5位タイに下げた。4日間競技の長丁場だけに、大会3日目にいかにスコアを伸ばしておくかが優勝の鍵を握っている。
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3日目は、3バーディ、3ボギーの72でラウンドし、最終日を前に順位を4位タイとした。この日はバーディチャンスにつけながらもパットを決め切れなかった。それでも渡邉の表情は明るい。昨年の逆転劇はもちろん記憶に残っているだろうし、良いイメージも湧いているはず。「明日パットが入ってくれればそれでいいです」と4打差逆転優勝に闘志を燃やしていた。
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迎えた最終日は、風の影響もあり、グリーンはさらに硬くなりコースの難度は高まっていた。渡邉も攻めのゴルフを展開するものの、パットがどうしても難しい位置についてしまう苦しい展開を強いられた。1番、2番と連続バーディで幸先良くスタートしたものの、我慢しなければならない12番で痛恨のボギー。優勝争いから一歩後退してしまった。15番、16番で意地の連続バーディを奪うものの、今週も優勝にはあと一歩届かず3位タイで大会を終えた。得意としている4日間競技で、最終日に伸ばせば優勝できるという確信もあった。それだけにホールアウト後が悔しさを隠し切れなかった。しかし、女子ツアーはまだまだ始まったばかり。今の調子を続けていれば、かならず結果はついてくるはず。今回の悔しさを次の試合で晴らしてもらいたい。優勝は韓国の李知姫。最終日にスコアを6つ伸ばし、逆転で日本ツアー通算20勝をあげた。
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